ともに子育て『~ 気力のない子の原因と対策 ~ 』

勉強にも遊びにも気力のない子どもは、自分自身で何をしてよいかわからずに、一日中ぼんやりしていたり、うろうろしていたり、何かちょっと遊んではみるもののすぐにほかの遊びに移ってしまい、夢中になって遊ぶことが少ないでしょう。その原因には二つの子育ての誤りがあると思います。一つは、お母さん・お父さんからの命令や干渉が多く、命令を守らないと叱ったり叩いたりして、子どもの「自由」な活動を抑圧してしまった場合です。そういう子どもは幼少期の頃から、おとなしくて、いたずらや反抗、おどけ・ふざけなどがほとんど現れてなかったのではないでしょうか。

もうひとつの子育ての誤りは、過保護にあります。子どもがすばらしい力を持ってどんどんとその力を伸ばしているにもかかわらず、親が子どもを弱い存在として手を貸してしまっている育て方をいいます。子どもの体が弱いと、心までもが虚弱になってしまいがちです。またお母さんやお年寄りに手を貸してもらってきた子どもは、自分の力で困難を克服したという経験が非常に少ないので、保護者のいない場所では不安や緊張が強くなります。そのことがはっきりしたのならば、お母さん・お父さんは子どもにまかせて見守りをしてください。そうすると子どもはだんだんに活発になっていき、自信がつき責任感も身につけていきます。これまで子どもに手をかけすぎてきた点がないか、毎日の生活の中の一つ一つについて振り返り、点検をしてみましょう。

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