ともに子育て『~登校拒否のサインに気づいたら~ 』

登校拒否というのは、明らかな体の病気ではないのに登校しない状態が続くことを言います。多くの登校拒否の子どもは、はじめのうちは様々な体の症状を訴えています。主に自律神経系によるものが多く、おなかが痛い、頭が痛い、体がだるい、めまいがする、微熱が出るなどの体の症状を訴えることが多いようです。そのため病気と間違えられて病院通いが長くなることも少なくありません。しかもそのような症状は朝起きると強くなり、夕方になると消えていくという特徴があります。また思春期前後の登校拒否児には、昼と夜の生活リズムが逆転してしまう事も珍しくありません。昼夜逆転のリズムになった時には、いくら起こそうとしても全く反応せず、とても深い眠りに引き込まれているようです。

子どもは乳児期・幼児期・学童期とそれぞれの発達段階において必ず通らなければならない発達課題があります。この発達課題を飛ばして成長した子どもの多くは、様々な問題行動をもってその幼さを表現することになります。登校拒否もその一つと言えます。親や周りの人たちは、子どもの表現する表面的な問題行動に振り回されることなく、その内面にある幼さを成熟させる方向で適切に支えていく必要があります。

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