ともに子育て 『~眠りの中にもリズムがある~』

子どもの眠りのリズムは、遊びのリズムや食事のリズムと密接なかかわりを持っています。たとえば午前中にお母さんが子どもと生き生きと遊べなかったとすると、遊びによるエネルギーの消化がなく子どもはお昼の食欲を減退させることになります。その結果、お昼寝も食事もだんだんと不規則になり、やがて夜更かしや朝寝坊につながっていくようになります。
ところで、眠りの中にもリズムがあることをご存じでしたか。眠りには、夢を見る「レム睡眠」と、夢を見ない「ノンレム睡眠」があります。これが交互に繰り返されて朝の目覚めを迎えるわけです。この睡眠内リズムの繰り返しの中で子どもたちの心の休息と身体の発達のエネルギーが蓄えられていきます。体の発育に大切な成長ホルモンも夜間の睡眠中にたくさん分泌されてくることが知られています。

また寝ない子どもとよく寝る子どもの違いは、「体内時計」というキーワードにあります。寝ない子どもは「体内時計」と実際の生活が合っていないと言われています。体内時計とは、体温調整・ホルモンの分泌など生きていくために必要なあらゆる体の機能を調節している脳の働きのことで、睡眠のリズムもコントロールしています。1日は24時間ですが、24時間のリズムに合わせるためには体内時計をリセットする必要があり、最も効果的な方法は朝にカーテンを開けて太陽の光を浴びることです。よく寝る子は、早く寝る→早く起きる→朝の光を浴びて体内時計をリセットする、という流れを習慣にできているので、いい睡眠がとれているのです。

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