ともに子育て 『 楽しんでますか、お母さん 』

おどけ・ふざけはユーモアの始まりです!

おどけたりふざけたりする行動は、1歳前後から始まります。「いない いない ばー」もそのひとつですし、お母さん・お父さんがおどけたり、ふざけたりするのが好きだと子どもはそれを楽しみ、笑います。

そして自分もふざけたりおどけたりしてお母さん・お父さんを楽しませるようになります。子どものおどけたりふざける言動が多くなるのが4歳前後です。
近年自発性のよく発達して明るい子どもには、おどけ・ふざけの多いことがわかってきました

その昔日本の今の大人たちが育つ過程では「まじめ」ばかりが要求されてきました。おどけ・ふざけはふまじめの一種として叱られる対象でした。

勤務先でもまじめな人が高く評価されることの多い日本です。が、それが自分の心を偽っていることが少なくないようです。

実際、バケの皮が剥がれるのが酒宴の席です。抑圧がアルコールによって取り除かれると、すっかり乱れてしまうのがその現れです。

米のパーティでのアルコールはみなを楽しくするためのものであって、酔うためではありません。楽しくなると冗談やユーモアがさかんに交わされます。

しかしパーティが乱れることはありません。

ともに子育て『~ 過保護な親とわがままな子ども ~』

過剰なサービスを受けている子どもは依存的でわがままな子どもになりやすく、「思いやり」の心は発達しません。

そういう子どもは自分のほうから家族のことを考えてあれこれと行動することはなく、親たちが自分の要求することは何でも聞き入れてくれると思い込んでいます。そして自分の要求が聞き入れられないとなるとしつこく迫ったり、暴力を振るってでもその要求を通そうとします。

その要求は特に物質的・金銭的な面で現れます。その行動には親たちへの「思いやり」は少しもなく、お金やほしいものを手に入れるまで親たちを攻めるのです。
 
 親にしてみると、幼い頃からあんなにかわいがってあげたのに ― という気持ちが強いので、子どもから攻撃されることの意味がなかなか理解できないことが多いのです。

しかしそれは、子どもの可愛がり方に大きな誤りがあったのです。可愛がるというのは、子どもの要求、特に金銭的・物質的欲望をかなえてあげるということではありません。

欲望をかなえてあげますと、子どもはニコニコして「ありがとう」というでしょうが、そこには親子間の情緒的な結びつきは出来ません。このことはおじいちゃん・おばあちゃんとの関係についても同じことが言えるでしょう。

おじいちゃん・おばあちゃんのところに遊びに行くと、玩具やお金を与えてくれます。子どもは「ありがとう」と笑顔を見せますけれど、それはお金や物に対してお礼を言ってるに過ぎないのです。

ともに子育て 『~幼児期に多い食事の悩み~』(その2)

(その1)の続きです。

3、食べやすいものをあげましょう
 手に持って食べられるものは、やはり簡単で食べやすいです。歯や顎、手の発達がまだまだ成長段階である子どもにとっては、硬い食べ物や、食べるのに時間がかかるものが敬遠される場合がありますが、練習になるので子どもが挑戦できるようなら見守ってあげてほしいところです。

が、食が進まない場合には、子どもの発達に応じて、肉を切る・魚をほぐす・ごはんを小さいおにぎりにするなどの手助けをし、食べやすいものをあげてみましょう。

4、お腹をすかせましょう
 なるべく子どもに外遊びをさせ、適度な運動をさせましょう。良く動くと食欲が増します。また食事とオヤツの間隔をあけることも大切です。

5、器や盛り付けを変えてみましょう
 家でもお弁当箱に入れてみる・彩りを豊かにしてみる・好きなキャラクターのお皿やお母さんの手書きのランチョンマットを用意してみる・好きなキャラクターや動物などの絵を一緒に海苔やケチャップで描いてみるなど、食事シーンの「見た目」を変えてみましょう。

食べ物に興味を持つきっかけ作りにもなります。

ともに子育て 『~幼児期に多い食事の悩み~』(その1)

1~5歳の幼児をかかえているお母さん達に多い食事の悩みの1つに「小食」があります。「子どもが食べない」「栄養が偏るのでは?」と親は悩んでしまいがちです。

食欲にムラがあるのは、体調不良などをまず疑いますが、食欲不振(小食)の状態が長く続く場合は、普段の食生活を見直してみましょう。

1、無理強いをしないようにしましょう

 最初は少量だけ盛って、全部食べられたら褒めてみて! 親が心配しすぎて、全部食べることばかりを強要してしまうと、子どもは「食べること」に対する意欲をなくしてしまいます。

まずは量を少なく盛り、「全部食べられた」ということを褒めてあげましょう。また全部食べられたら、次回から、子どもの負担にならない程度に少しずつ、盛る量を増やしていきましょう。

もし残したとしても、怒ったりせず、コメントは褒め言葉だけにとどめてみましょう。

2、楽しい雰囲気づくりを作りましょう
 食欲がなくても、お友達と一緒に食べる・食事を囲んで楽しい会話をするなど、楽しい雰囲気を作ることで、子どもの食欲が増すことがあります。

(その2)に続く

ともに子育て『折り合いをつける力をもつ子に育てる(その2)』

(その1からの続きです)

3.譲り合うことを親は言葉でサポートする

 「じゃあ、順番に使う?」「それとも一緒に遊べば?もっと楽しい
かも......」と親は言葉で子どもの気づきをサポートしてあげましょう。

子どもはその言葉によって自分の主張を一部退けることを覚えるでしょう。
初めは意見が平行線でも、お互いにそれぞれの言い分を充分話しあっている
と、お互い譲り合う一致点が見つかり、怒りの刀がさやに納まってくること
もあります。

このようなことから、子どもは折り合いをつけることを徐々に学んでいくのです。

4,いつも完璧を求めない

 折り合いをつけるということは、相手の意見を聴き入れ、自分の意見も一部引く
ということ、つまり自分の要求を70や80のところでそれで良しとすることです。

なので、子どもにいつも完璧ばかりを求め過ぎては、子どもは100でないと気が
済まない性格になります。

日常生活の中で起こりうる両親の小さなイザコザを「まぁ、いいか......」という、
適当な所でお互い「折れ合う」ことにより、解決されていく様子を見せることも
いいですね。

ともに子育て『折り合いをつける力をもつ子に育てる(その1)』

子どもは、親との1対1の関わりから、家族・身近なお友達・社会集団へと人間関係の
輪を広げていきます。関わる人の数が増えれば増えるほど、意見の相違や自分の思い
通りに進まない現実に直面するでしょう。

そのようなとき、相手と「折り合いをつける」能力が、社会の中で生き抜いていく
には重要なカギを握ります。折り合いをつけるとは、自分の主張を一部退け、相手も
少し主張を引き互いに納得する一致点を見出すことでお互いに譲り合うことです。

では子どもが折り合いをつける能力を身につけていくには、親はどのようにサポート
していけば良いのでしょうか。

その具体例を幼児期に兄弟でおもちゃを取り合いした場面で考えてみましょう。

1、兄弟ゲンカはお互い納得させ譲り合わせましょう
 兄弟姉妹、また同年代のお友達と遊んでいるとき、ちょっとした主張の違いや言い
争いから激しいケンカになったりすることは、必ず一度は経験すると思います。

このような場面では、親が一方的に解決せず、お互いに納得させたうえで、譲り合う
ようにサポートすることです。

2,主張する理由を自分自身に問いかけさせる
 親は子どもたちに、何故そのおもちゃで遊びたいのかを尋ねます。そのおもちゃを
譲れない理由を考えさせましょう。

未就学の子どもには、少し難しいかもしれませんが、それでも丁寧に話すと、子ども
なりに考えるでしょう。このじっくり考える過程が子どもの成長には必要なのです。

(その2に続く...)

ともに子育て『子どもの登校拒否について 』

登校拒否には、大きく分けて二つの経過があります。一つは急性型で、思春期に
なるまでは「よい子」という評価が与えられ、学業成績もよい子どもです。

そのような子どもが、多くは中学生・高校生になって急に登校することを拒否し
始めるという例です。また大学生や大学院生、さらには就職してから似たような
状態になる社会人もいます。

中・高校生の親たちは、どうしてあの「よい子」が登校拒否になるのか初めは
検討がつかないようですが、生育史を詳しく調べれば、すでに幼少期にスタート
のあることが確認できます。

もう一つは慢性型で、それはすでに幼稚園の頃から登園を嫌ったり、小学校に
入っても通学に積極的ではなく、病後とか連休のあとに登校をしぶるという状態
が見られ、思春期になって決定的になったという子どもの例です。

また急性型では、命令的なしつけによる干渉に服従してきたことが原因で自発性
の発達が遅れてしまうのですが、慢性型では過保護のために自発性の発達が遅れ
てしまいます。さらには子どもの言いなりになって育てる溺愛が加わっている例
も少なくありません。

まず自発性の発達を促進するためには、すべての生活を子どもにまかせるように
することです。親からの一切の干渉と過保護を取り除き、子どもの「自由」にし
ます。そうなると子どもは全くの怠け者の状態になります。

それは過去の生活の中で、怠けることが許されなかった反動とも言えるでしょう。
しかし人間には必ず「自発性」が備わっていますので、やがて子どもにはこのよう
な生活を送っていてはダメになってしまうという自覚が生じます。

ただしその自覚が生じる期間には個人差がありますが、特に自発性の発達が著しく
抑圧を受けていた子どもほどその回復には長い期間を必要とします。

ともに子育て『~盗みをする子どもの心の中はさみしい~ 』

お父さん、お母さんとのスキンシップが少ない、一緒に楽しく遊んだという経験が少ない子どもは、子どもの心の最も深い部分で、親子間の情緒的な結びつきが出来ていないことに原因があります。

子どもは、お母さんやお父さんからかわいがってもらっていないと思っているのです。また子どもを放任している親たちの中には、その代償のつもりで子どもの物質的欲望を満たしてしまっている人たちもいます。

ですが、子どもには欲望を統制する力は発達していませんから、欲望はどんどんエスカレートしていき、やがて親が子どもの物質的欲望に応じなくなると、今度は親の財布からお金を持ち出すようになり欲しいものを手に入れるようになります。

何よりも必要なことは、日常生活のなかでひざに子どもを乗せたり、体を寄せ合ったりしながら遊ぶ、あるいは一緒に本を読む、また子どもと話し合って遊園地で遊んでくるのもよいでしょう。

それらを繰り返していくうちに、子どもの凍えた心がだんだんに温まっていきます。そしてお母さん・お父さんを慕うようになっていきます。

それとともに子どもに物欲を統制する力を養いましょう。子どもがすぐに買ってほしいものがあっても次の日曜日にしようとか、お誕生日にしようと提案します。はじめのうちはうるさく言い寄ってくるかもしれませんが、できるだけお母さん・お父さんが協力し合って頑張りましょう。

おじいちゃん・おばあちゃんにも協力してもらいましょう。子どもの心が温まってきますと、だんだんに親の気持ちを汲むことが出来るようになってきますから。

ともに子育て『~子どもにうそをつかせない親の接し方~ 』

子どもは叱られたり叩かれたという経験をしていると、不愉快な経験から逃れようとしたりつらい目にあわないようにうそをつくことによって防衛している場合があります。

親に正直に言っても叱られたり叩かれたりしない子どもは、決してうそをつかないものです。これからはすぐ叱ったり叩いたりすることをしないように、おおらかな親になるように努力をしなければなりません。

そうしたおおらかな親に対しては、子どもが何らかの失敗や親を困らせるようなことをした時には、「僕がしました。ごめんなさい。」と素直に言える子どもに変わります。

また親御さんが子どもに対してうそをついてるようなことはありませんか。親になると、つい子どもに対して権威的であろうとしてうそをついてることが少なくないのです。

お父さんは子どもの頃は勉強が出来た~などがそれです。ご自分の子ども時代を思い出すとともに、親もまた未熟な存在であることを、ありのままに子どもの前で示したほうが、子どももありのままに自分の欠点を受け入れ、それを人の前でも表現できるようになりうそをつきません。

最後に、子どもは親の注意を引くために、さらには親に復讐するためにうそをつくことを知っている必要があります。

それは子どもの痛烈な叫びと言ってもいいでしょう。親子間の情緒的な結びつきが出来ていないことにうその原因があるようです。普段から子どもとのスキンシップを大切に!

ともに子育て 『~いじめっ子は、スキンシップ欠乏症~』

最近の小学生の中には、就学前の、特に三歳未満での母子間の情緒的関係が十分にできていない子どもが見受けられまが、それはこの時期に非常にスキンシップが少なかったことがデータとしてもはっきり残っています。

いじめっ子の原因はこの点にあります。ですからお母さんがその誤りに気づいて、子どもが小学生であっても、学校から帰宅したときには、ひざにのせるなどのスキンシップをしてあげましょう。

最初はべったりと甘えてそれが2ヶ月も3ヶ月も続きますが、だんだんに表情が明るくなり、言葉も多くなり、ついにはお友達と遊ぶようになります。もちろんベタベタも少なくなってきます。

つまり情緒が安定してくると、体で甘えたいという欲求が少なくなるのです。ただし小学生ともなると体が大きくなり、お母さんにも抵抗感が出てきますが、そこは自分自身の抵抗感と戦いながら子どもの要求を受け入れる努力をしましょう。

そうしているうちに、お母さん自身もそれが楽しくなり、子どものかわいさを感じ取ることができるようになります。

ともに子育て~親が子どもの個性を理解する大切さ~

はじめて海を前にした幼児にも、様々な個性が現れます。子どもの個性を理解することで、子育てはぐんと楽になります。例えば、生まれて初めて海辺に立った幼児を想像してみてください。大喜びで水の中へと走っていき水しぶきをあげる子、少しずつ水際へと近づきおそるおそる足を浸す子、打ち寄せては引く波に圧倒されビーチに座り込む子、親の身体にしがみついて泣きわめき決して水際に近寄ろうとしない子。こうして、様々な個性が現れるものです。

それでも多くの親が、「はじめての海」にキャッキャッとはしゃぐ我が子の姿を期待し、海に出かけるのではないでしょうか。そこで、「座り込む子」や「泣き叫ぶ子」を前に、がっかりしたり、イライラしてしまうこともあるかもしれません。

親子間の葛藤は、多くの場合、子どもの「~したい・~したくない」という気持ちと、親の「~して欲しい・~して欲しくない」という気持ちの「かけ違い」から起こるものです。もし、子どもの個性から発せられるサインを考慮することなく、親の意向のみを一方通行に当てはめるなら、親子間の葛藤は積み重なり、子育てはより苦しいものとなっていきます。

子どもの個性を理解するとは、その子がすんなりできることと、その時点ではまだ難しいことを理解することでもあります。そうして、養育者自らが、その子に期待することを見直し、その子に合ったハードルを調整することが可能となります。すると、親子間の葛藤も減っていくというわけです。

冒頭の「はじめての海」を楽しめない幼児も、「そんな引っ込み思案でどうするの!」と背中を押し過ぎたり、「せっかく来たんだから!」と無理やり水に浸すよりも、その後も何度か海辺を訪ねることで、次第に波の音や砂の感触にも慣れ、海を楽しめるようになるでしょう。

個性とは、「優劣」のあるものではなく、それぞれ「いい面」や「気をつけたい面」があり、「違う」だけのことです。子供の個性を理解することで、その子の「いい面」を伸ばしてやりたいですね。

ともに子育て「~子供からのシグナル~」

私達の心とからだのあいだに密接なかかわりがあることは、心配事があれば食欲が落ちるとか、楽しいことがあれば食欲が旺盛になるといった体験を通して、お母さんもよく実感されていると思います。この心とからだのバランスがくずれると、心身症といわれる様々な症状が出てくることになります。つまり心とからだとは車輪の両輪のようなもので、心が不安定になればからだもその影響を受けて不調となり、からだが病的な状態となれば必然的に心も不安定となります。このような心とからだの関係は、私達大人だけでなく、乳児期、学童期、思春期を問わず常に存在するものです。特に子どもの場合は、心の発達とからだの発育といった二つの発達・発育途上にあるだけに、そのバランスが少し狂っただけでもからだの症状として赤信号が出てくることになります。

さて子どもの心が順調に発達していく過程には母子関係に関わるものと、自分というものを打ち立てていく自我・自主性の発達に関わるものとがあります。母子関係に関わる発達の課題としては、母子相互作用といわれる赤ちゃんとお母さんとのかかわりあい、その結果育まれていく「人見知り」「お母さんの後追い」といったものが一つの目安になります。自我・自主性の発達に関わる発達の課題としては、「いたずら『探索行動』」、「第一反抗期(からだでの反抗)」、「口答え期(中間反抗期)」がその目安としてあげられます。

乳児期から幼児期にかけての母子関係と自主性の発達課題が順調に達成されていないと、子どもに何らかのストレスがかかった際にからだの症状を訴えることがありますが、その例をあげますと、乳児期に見られる代表的なからだの症状としては、夜泣きや浅眠、指しゃぶり、拒乳、発育障害が揚げられます。また幼児期から学童期に見られやすいからだの症状としては、頻尿、昼間のちびり、遺糞、少食・拒食、夜驚、不眠などがあげられます。子どもにこんな症状が見られたら、子どもの心の問題について考えてみましょう。

ともに子育て「けんかは遊びの一種&心の栄養素」

子どものけんかには、友達とのけんかときょうだいけんかとがあります。特に三歳未満の子どもの場合にはお友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じる心は未発達ですし、自分本位で自分の気に入った玩具などをめぐってけんかを始めます。三歳前後から四歳にかけては、自発性が順調に発達し情緒の安定している子どもには、お友達と遊びたいという欲求が芽生えてきます。子どもが三歳になったならば、お母さんは、お友達と遊ばせることを考える必要があります。近所に同じ年齢の子どもがいれば、そのお友達と一緒に遊ぶ場所を提供してあげればいいのです。お友達の家に行ったりきたりして、けんかしながらも楽しく遊ぶことが出来る様になれば社会性は順調に発達していると見てもよいでしょう。

子どものけんかは自己主張の衝突であり、自己主張は自発性の発達の現れですから、自発性の発達している子どもには必ず起きる現象とみてよいでしょう。子どもたちは仲良く遊んで楽しかったという経験とともに、けんかをして楽しくなかったという経験を積み重ねていくうちに、あれこれと考える力がついてきます。子どもの人格形成には、その力が必要なのです。ですからお母さんには、子どもたちの遊びを黙って見守ってあげていただきたいのです。

また親の過度な干渉は禁物ですが、どうにも見ていて喧嘩が収まりそうにないときもあるかと思います。そんなときはきちんと止めてあげるのも大切です。子どもが感情的になっているときこそ、親は冷静に、子どもの言い分を聞いてあげるようにしましょう。その際、兄弟のどちらかを一方的に叱ってしまうのは良くありません。兄弟を比べたり、子どもを突き放してしまうような叱り方も良くないでしょう。なぜ喧嘩してしまったのか、なにかいけなかったのか、をきちんと子ども自身が考えられるように手助けしてあげましょう。

ともに子育て「ママに怒られても同じ事を繰り返す子供」

ゲームやテレビを止めたくない子にとって、ママの「ゲームをやめなさい」・「テレビを消しなさい」はたしかにイヤなサインです。しかし、子どもがもっともイヤだと思っているのは、ゲームやテレビがただちにOFFにされること。もしママがガミガミと言っている間、そのままゲームやテレビをONにしておけるのなら、それは子どもにとって悪くはないパターン。そのお小言にさらされつつも、テレビを見ていられるからです。引きのばし作戦成功というわけです。「ママがガミガミ、クドクド怒るのは、時間の確保につながる」と子どもが判断すれば、次回も繰り返そうと思ってしまいます。

子どもはママのお小言をスルーするだけでゲームの時間を長引かせることができたり、ちょっといたずらすればママが飛んできてくれたりすれば、その行動は強化されていきます。 このような場合、ママの叱る姿自体が強化要因になってしまっているので、いくら叱ってもその行動が改まることはないのです。やめて欲しいから叱っているのに、逆に促進させてしまっている・・・。しかし、一見すると抜け出せないような泥沼状態も、目線を変えることで改善することができます。まず、ゲームやテレビのような「長引かせ」のケースは、その目的(スイッチを切る)をすぐに達成することがポイントです。長々とお説教したくなる気持ちは山々ですが、それが長引かせにつながりますので、それよりも、すみやかに「終了」を目指しましょう。

トイレトレーニング、親の心構え3大原則

1、焦らない~おむつ外れは、その子の心身の発達によるところも大きく、トイレトレーニングは進み具合が早い子もいれば遅い子もいます。なかなか外れないからといって、「私の教え方が悪いせいかしら?」などとママが自分を責めることはありません。その子のペースに合わせ、焦らず進めていきましょう。幼稚園入園前におむつがとれていなくても、何らかの対応をしてくれる園がほとんどです。気になる場合は園に相談するのも良いでしょう。

2、叱らない~「また失敗して!だめな子ね!」「何回言ったらわかるの?」など、責め立ててしまうと子供は自信をなくし、トイレに行くことを嫌がるようになることも。トイレトレーニングが順調に進まないと、親の方もついイライラしてしまいますが、「そのうちできるようになる」と、大らかに構えましょう。

3、比べない~トイトレの進み具合を友達やきょうだいと比べるのもNGです。周りと比べてしまうと、怒らなくてもいいところで怒ったり、落ち込まなくてもいいところで落ち込んでしまいがち。比べるのなら、昨日のわが子と比べ、できるようになったことを見つけてほめてあげましょう。

おむつは、ママが無理に外さなくてもいつか必ずはずれるもの。「便座にすわることができた!」・「『おしっこがでそう』と教えることができた!」「一人でおしっこできた!」・「トイレでうんちができた!」etc. トイレトレーニングは、子どもの"できた!"という達成感を増やしていく絶好の機会です。親子でコミュニケーションを重ねながら、わが子の成長を見守っていきましょう!

ともに子育て『~ 子どもの 「思いやり」 の心を育てる ~ 』

自分の心をありのままに見つめることができ、それをありのままに行動に現すことのできるお母さん・お父さんは、おおらかな気持ちを持っていて無邪気です。無邪気というのは、童心といってもよいでしょう。子どもの気持ちがよくわかるという意味です。ですから子どものしていることが許せるのです。

暖かい目で、子どもの「いたずら」「反抗」「けんか」「おどけ・ふざけ」などを見ていられるのです。子どもは、自分の本心にそって、ありのままに行動することができますし、それが親達に受け入れられていることを体験していくうちに、親やその他の人を受け入れる心、すなわち「思いやり」の心が育つのです。

思いやりのあるお母さん・お父さんは、家族以外の人たちに対しても「思いやり」があります。困っている人がいれば自分なりの援助を心がけるでしょう。そうしたお母さん・お父さんの姿を見て、子どももまた何か他人のためになるようなことをしたいと心がけるようになります。

しかし「思いやり」は大人でもなかなか実現できない深さを持っていますから、性急に子どもに求めることはできません。人間が一生をかけて作り上げていく心のあり方が「思いやり」であると思います。

●自分で自分を抱きしめるエクササイズ

肌の温もりに触れることで、気持ちがほっとする「オキシトシン」というホルモンが分泌されると分かっています。お母さん・お父さんは子どもと共に、胸や頬に手を当てたり、自分の両手で自分を抱きしめたりとしながら自分に向け、「今日も頑張ったね」など、思いやりをこめた言葉をかけてやりましょう。

難しい状況におかれた時だけでなく、普段から習慣にしておくのもいいです。こうしたエクササイズは、自分を大切にする気持ちを培うだけでなく、親や、他者に思いやりをそそぐ職につく人々の、「燃え尽き」を防ぐ効果があるとも分かっています。

ともに子育て 『~気力のない子の原因と対策 その時親は~』

勉強にも遊びにも気力のない子どもは、自分自身で何をしてよいかわからずに、一日中ぼんやりしていたり、うろうろしていたり、何かちょっと遊んでみるもののすぐにほかの遊びに移ってしまい、夢中になって遊ぶことが少ないようです。

その原因の一つとしては、親が子どもに対して命令や干渉が多く、その命令を守らない時はさらに子どもを叱ったり叩いたりして子どもの「自由」な活動を抑圧してしまうことにあります。そのせいで子どもは幼少期の頃から、「いたずら」・「反抗」・「おどけ・おふざけ」などの行動をほとんどしてないように思います。

子どもの自発性の発達を促すためには、子どもに自由を与えることです。子どもに自由を与えるということは、子どもにまかせるということです。そのことがはっきりしたのならば、お父さん・お母さんは子どものしていることをよく見つめながら、子どもに口出ししない「無言の行」を始めてみましょう。そうすると子どもはだんだんと活発になっていきます。

またもう一つの原因は、過保護にあります。子どもがすばらしい力を持ってどんどんとその力を伸ばしているにもかかわらず、お母さんが子どもを弱い存在とみなして手を貸してしまっている育て方をいいます。

子どもは体が弱いと、心までもが虚弱になってしまいがちです。またお母さんやお年寄りに手を貸してもらって育ってきた子どもは、自分の力で困難を克服したという経験が非常に少ないので、保護者のいない場所では不安や緊張が強くなる傾向があります。お母さん・お父さんはこれまで子どもに手をかけすぎてきた点がないか、毎日の生活の中の一つ一つについて点検をしてみましょう。

ともに子育て 『~眠りの中にもリズムがある~』

子どもの眠りのリズムは、遊びのリズムや食事のリズムと密接なかかわりを持っています。たとえば午前中にお母さんが子どもと生き生きと遊べなかったとすると、遊びによるエネルギーの消化がなく子どもはお昼の食欲を減退させることになります。その結果、お昼寝も食事もだんだんと不規則になり、やがて夜更かしや朝寝坊につながっていくようになります。
ところで、眠りの中にもリズムがあることをご存じでしたか。眠りには、夢を見る「レム睡眠」と、夢を見ない「ノンレム睡眠」があります。これが交互に繰り返されて朝の目覚めを迎えるわけです。この睡眠内リズムの繰り返しの中で子どもたちの心の休息と身体の発達のエネルギーが蓄えられていきます。体の発育に大切な成長ホルモンも夜間の睡眠中にたくさん分泌されてくることが知られています。

また寝ない子どもとよく寝る子どもの違いは、「体内時計」というキーワードにあります。寝ない子どもは「体内時計」と実際の生活が合っていないと言われています。体内時計とは、体温調整・ホルモンの分泌など生きていくために必要なあらゆる体の機能を調節している脳の働きのことで、睡眠のリズムもコントロールしています。1日は24時間ですが、24時間のリズムに合わせるためには体内時計をリセットする必要があり、最も効果的な方法は朝にカーテンを開けて太陽の光を浴びることです。よく寝る子は、早く寝る→早く起きる→朝の光を浴びて体内時計をリセットする、という流れを習慣にできているので、いい睡眠がとれているのです。

ともに子育て『~登校拒否のサインに気づいたら~ 』

登校拒否というのは、明らかな体の病気ではないのに登校しない状態が続くことを言います。多くの登校拒否の子どもは、はじめのうちは様々な体の症状を訴えています。主に自律神経系によるものが多く、おなかが痛い、頭が痛い、体がだるい、めまいがする、微熱が出るなどの体の症状を訴えることが多いようです。そのため病気と間違えられて病院通いが長くなることも少なくありません。しかもそのような症状は朝起きると強くなり、夕方になると消えていくという特徴があります。また思春期前後の登校拒否児には、昼と夜の生活リズムが逆転してしまう事も珍しくありません。昼夜逆転のリズムになった時には、いくら起こそうとしても全く反応せず、とても深い眠りに引き込まれているようです。

子どもは乳児期・幼児期・学童期とそれぞれの発達段階において必ず通らなければならない発達課題があります。この発達課題を飛ばして成長した子どもの多くは、様々な問題行動をもってその幼さを表現することになります。登校拒否もその一つと言えます。親や周りの人たちは、子どもの表現する表面的な問題行動に振り回されることなく、その内面にある幼さを成熟させる方向で適切に支えていく必要があります。

ともに子育て『~ 気力のない子の原因と対策 ~ 』

勉強にも遊びにも気力のない子どもは、自分自身で何をしてよいかわからずに、一日中ぼんやりしていたり、うろうろしていたり、何かちょっと遊んではみるもののすぐにほかの遊びに移ってしまい、夢中になって遊ぶことが少ないでしょう。その原因には二つの子育ての誤りがあると思います。一つは、お母さん・お父さんからの命令や干渉が多く、命令を守らないと叱ったり叩いたりして、子どもの「自由」な活動を抑圧してしまった場合です。そういう子どもは幼少期の頃から、おとなしくて、いたずらや反抗、おどけ・ふざけなどがほとんど現れてなかったのではないでしょうか。

もうひとつの子育ての誤りは、過保護にあります。子どもがすばらしい力を持ってどんどんとその力を伸ばしているにもかかわらず、親が子どもを弱い存在として手を貸してしまっている育て方をいいます。子どもの体が弱いと、心までもが虚弱になってしまいがちです。またお母さんやお年寄りに手を貸してもらってきた子どもは、自分の力で困難を克服したという経験が非常に少ないので、保護者のいない場所では不安や緊張が強くなります。そのことがはっきりしたのならば、お母さん・お父さんは子どもにまかせて見守りをしてください。そうすると子どもはだんだんに活発になっていき、自信がつき責任感も身につけていきます。これまで子どもに手をかけすぎてきた点がないか、毎日の生活の中の一つ一つについて振り返り、点検をしてみましょう。