ともに子育て『~盗みをする子どもの心の中はさみしい~ 』

お父さん、お母さんとのスキンシップが少ない、一緒に楽しく遊んだという経験が少ない子どもは、子どもの心の最も深い部分で、親子間の情緒的な結びつきが出来ていないことに原因があります。

子どもは、お母さんやお父さんからかわいがってもらっていないと思っているのです。また子どもを放任している親たちの中には、その代償のつもりで子どもの物質的欲望を満たしてしまっている人たちもいます。

ですが、子どもには欲望を統制する力は発達していませんから、欲望はどんどんエスカレートしていき、やがて親が子どもの物質的欲望に応じなくなると、今度は親の財布からお金を持ち出すようになり欲しいものを手に入れるようになります。

何よりも必要なことは、日常生活のなかでひざに子どもを乗せたり、体を寄せ合ったりしながら遊ぶ、あるいは一緒に本を読む、また子どもと話し合って遊園地で遊んでくるのもよいでしょう。

それらを繰り返していくうちに、子どもの凍えた心がだんだんに温まっていきます。そしてお母さん・お父さんを慕うようになっていきます。

それとともに子どもに物欲を統制する力を養いましょう。子どもがすぐに買ってほしいものがあっても次の日曜日にしようとか、お誕生日にしようと提案します。はじめのうちはうるさく言い寄ってくるかもしれませんが、できるだけお母さん・お父さんが協力し合って頑張りましょう。

おじいちゃん・おばあちゃんにも協力してもらいましょう。子どもの心が温まってきますと、だんだんに親の気持ちを汲むことが出来るようになってきますから。