ともに子育て「ママに怒られても同じ事を繰り返す子供」

ゲームやテレビを止めたくない子にとって、ママの「ゲームをやめなさい」・「テレビを消しなさい」はたしかにイヤなサインです。しかし、子どもがもっともイヤだと思っているのは、ゲームやテレビがただちにOFFにされること。もしママがガミガミと言っている間、そのままゲームやテレビをONにしておけるのなら、それは子どもにとって悪くはないパターン。そのお小言にさらされつつも、テレビを見ていられるからです。引きのばし作戦成功というわけです。「ママがガミガミ、クドクド怒るのは、時間の確保につながる」と子どもが判断すれば、次回も繰り返そうと思ってしまいます。

子どもはママのお小言をスルーするだけでゲームの時間を長引かせることができたり、ちょっといたずらすればママが飛んできてくれたりすれば、その行動は強化されていきます。 このような場合、ママの叱る姿自体が強化要因になってしまっているので、いくら叱ってもその行動が改まることはないのです。やめて欲しいから叱っているのに、逆に促進させてしまっている・・・。しかし、一見すると抜け出せないような泥沼状態も、目線を変えることで改善することができます。まず、ゲームやテレビのような「長引かせ」のケースは、その目的(スイッチを切る)をすぐに達成することがポイントです。長々とお説教したくなる気持ちは山々ですが、それが長引かせにつながりますので、それよりも、すみやかに「終了」を目指しましょう。