ECOな暮らし ~見えないところで育っている家のカビ対策(その2)~

ハウスダスト対策には、調湿建材+掃除ラクの合わせ技リフォーム

●ハウスダストによるアレルギーにも注意が必要です。ハウスダストとは簡単に言えばホコリですが、ただのホコリではなく、ダニの死骸やカビの胞子もハウスダストに含まれます。ダニが繁殖しやすい環境は高温多湿ですから、健康的な暮らしをするためには、やはり断熱+調湿リフォームが鍵になります。加えてホコリを溜め込まないよう、掃除をしやすい家づくりをすることが大切です。ホコリが溜まりやすいのは、家具の裏やスキマ、それから飾り棚などです。置き家具から壁面収納にリフォームしてスキマを無くし、収納には扉を付ける、電化製品のコードは隠ぺいするなどの工夫でホコリを防ぎやすくなります。また掃除の際にホコリを巻き上げないことも大切なポイント。ダニが繁殖しやすい寝具の対策とともに掃除の仕方を見直すことも大切です。

シックハウス対策には換気!24時間換気システムのリフォームを

●シックハウスの原因としては、住宅に使用されている建材類から発生する有害化学物質や、家の中のカビ・ダニの繁殖も原因の一つとされています。換気はシックハウス対策に効果的です。新鮮な空気をいつも取り入れることで、発散された化学物質を素早く屋外に排出できるだけでなく、カビやダニの原因となる結露も防ぎやすくなります。新しい住宅には必ず24時間換気システムが設置されています。

ECOな暮らし ~見えないところで育っている家のカビ対策(その1)~

カビ対策をして健康的に暮らすには、断熱+調湿リフォーム

●北側の壁面にカビが生えるのは結露が原因です。これはマンションでも一戸建てでも同じこと。冬の冷気で冷たくなった壁面に、室内の暖かい空気が触れることで結露が発生し、カビが生えます。つまり壁を冷やさないよう対策しておくことが肝心。断熱リフォームをすれば、壁が冷えにくくなるので、結露を防ぎ、カビを抑制してくれるようになります。

●畳の下がカビ臭い場合は、床下の湿気対策が不足している可能性があります。カビ臭いと感じたら、まずは床下の点検をしてもらいましょう。家の構造によって、乾燥材の敷き詰めや、換気扇の取り付けなど、湿気対策リフォームの方法は異なります。

●洗濯機周辺など湿気が多い部屋は、壁面に調湿建材を使って湿度をコントロールしましょう。調湿建材は、湿気が多い季節は吸湿し、乾燥した季節は放湿してくれる効果があります。もちろん風通しも忘れずに。特に収納棚は定期的に扉を開け、風を通しましょう。