ともに子育て「~子供からのシグナル~」

私達の心とからだのあいだに密接なかかわりがあることは、心配事があれば食欲が落ちるとか、楽しいことがあれば食欲が旺盛になるといった体験を通して、お母さんもよく実感されていると思います。この心とからだのバランスがくずれると、心身症といわれる様々な症状が出てくることになります。つまり心とからだとは車輪の両輪のようなもので、心が不安定になればからだもその影響を受けて不調となり、からだが病的な状態となれば必然的に心も不安定となります。このような心とからだの関係は、私達大人だけでなく、乳児期、学童期、思春期を問わず常に存在するものです。特に子どもの場合は、心の発達とからだの発育といった二つの発達・発育途上にあるだけに、そのバランスが少し狂っただけでもからだの症状として赤信号が出てくることになります。

さて子どもの心が順調に発達していく過程には母子関係に関わるものと、自分というものを打ち立てていく自我・自主性の発達に関わるものとがあります。母子関係に関わる発達の課題としては、母子相互作用といわれる赤ちゃんとお母さんとのかかわりあい、その結果育まれていく「人見知り」「お母さんの後追い」といったものが一つの目安になります。自我・自主性の発達に関わる発達の課題としては、「いたずら『探索行動』」、「第一反抗期(からだでの反抗)」、「口答え期(中間反抗期)」がその目安としてあげられます。

乳児期から幼児期にかけての母子関係と自主性の発達課題が順調に達成されていないと、子どもに何らかのストレスがかかった際にからだの症状を訴えることがありますが、その例をあげますと、乳児期に見られる代表的なからだの症状としては、夜泣きや浅眠、指しゃぶり、拒乳、発育障害が揚げられます。また幼児期から学童期に見られやすいからだの症状としては、頻尿、昼間のちびり、遺糞、少食・拒食、夜驚、不眠などがあげられます。子どもにこんな症状が見られたら、子どもの心の問題について考えてみましょう。

1月17日は「おむすびの日」

2000年11月、米に関係する「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が制定し、2001年から実施。日附は公募で選ばれ、阪神大震災ではボランティアの炊き出しで被災者が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れない為、1月17日を記念日としました。

おにぎりの起源は、平安時代の屯食〔とんじき〕であると言われています。屯食とは玄米を卵形に握り固めたもので、平安時代に宮中や貴族の家で何らかの催し物があった時に屋敷で働く人々のために「ご苦労様」という意味をこめて配られていました。それ以降、おにぎりはお皿のいらない簡単で便利な食べ物として戦国時代の携帯食や野良仕事の弁当として重宝されました。明治18年には日本で最初の駅弁に登場しました。現在でもおにぎりはお弁当や行楽の時の携帯食としてはもちろんの事、災害時の「炊き出し」などあらゆる場面で日本人の食生活に深くかかわっている食べ物です。現在では海苔を巻いたおにぎりが主流ですが、おにぎりに海苔を巻くようになったのは江戸時代中期頃、世の中に四角い板海苔が登場した頃からの事のようです。

また、昭和62年には石川県鹿西町〔ろくせいまち〕にある杉谷チャノバタケ遺跡の竪穴式住居跡からは、約2000年前の弥生時代のものと推測される日本一古いおにぎりの化石が発掘されたことにちなみ、6月18日に「おにぎりの日」に制定されました。