ともに子育て『折り合いをつける力をもつ子に育てる(その1)』

子どもは、親との1対1の関わりから、家族・身近なお友達・社会集団へと人間関係の
輪を広げていきます。関わる人の数が増えれば増えるほど、意見の相違や自分の思い
通りに進まない現実に直面するでしょう。

そのようなとき、相手と「折り合いをつける」能力が、社会の中で生き抜いていく
には重要なカギを握ります。折り合いをつけるとは、自分の主張を一部退け、相手も
少し主張を引き互いに納得する一致点を見出すことでお互いに譲り合うことです。

では子どもが折り合いをつける能力を身につけていくには、親はどのようにサポート
していけば良いのでしょうか。

その具体例を幼児期に兄弟でおもちゃを取り合いした場面で考えてみましょう。

1、兄弟ゲンカはお互い納得させ譲り合わせましょう
 兄弟姉妹、また同年代のお友達と遊んでいるとき、ちょっとした主張の違いや言い
争いから激しいケンカになったりすることは、必ず一度は経験すると思います。

このような場面では、親が一方的に解決せず、お互いに納得させたうえで、譲り合う
ようにサポートすることです。

2,主張する理由を自分自身に問いかけさせる
 親は子どもたちに、何故そのおもちゃで遊びたいのかを尋ねます。そのおもちゃを
譲れない理由を考えさせましょう。

未就学の子どもには、少し難しいかもしれませんが、それでも丁寧に話すと、子ども
なりに考えるでしょう。このじっくり考える過程が子どもの成長には必要なのです。

(その2に続く...)