ともに子育て『折り合いをつける力をもつ子に育てる(その2)』

(その1からの続きです)

3.譲り合うことを親は言葉でサポートする

 「じゃあ、順番に使う?」「それとも一緒に遊べば?もっと楽しい
かも......」と親は言葉で子どもの気づきをサポートしてあげましょう。

子どもはその言葉によって自分の主張を一部退けることを覚えるでしょう。
初めは意見が平行線でも、お互いにそれぞれの言い分を充分話しあっている
と、お互い譲り合う一致点が見つかり、怒りの刀がさやに納まってくること
もあります。

このようなことから、子どもは折り合いをつけることを徐々に学んでいくのです。

4,いつも完璧を求めない

 折り合いをつけるということは、相手の意見を聴き入れ、自分の意見も一部引く
ということ、つまり自分の要求を70や80のところでそれで良しとすることです。

なので、子どもにいつも完璧ばかりを求め過ぎては、子どもは100でないと気が
済まない性格になります。

日常生活の中で起こりうる両親の小さなイザコザを「まぁ、いいか......」という、
適当な所でお互い「折れ合う」ことにより、解決されていく様子を見せることも
いいですね。